収益性はインチのゲームである
プロフィット・ゾーン経営戦略―真の利益中心型ビジネスへの革新
顧客は「理屈」では動かない。顧客は「感動」で心が動く。 p.202
収益をあげることの意味とは!!
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エイドリアン・J・スライウォスキー氏(プロフィット・ゾーン経営戦略―真の利益中心型ビジネスへの革新)曰く、
経営陣は、贅沢な習慣を廃して企業文化を変更するために八ヶ月を要した。
―中略―
教育と絶え間ない情報交換に力を注いだ。努力の結果「収益性は当たり前のもの
ではない」という新たな心理が構築された。
そして「収益性はインチのゲームである」がテーマとなる。ぎりぎりの状態で
行われることは多大な影響力をもつ。利益と損失の違いは、そこで決定されるの
だ。
確かに収益とは何も考えずにやってくるものではない。収益とは微妙なバランスの元でのみ成り立つ非常に繊細なものであると感じる。
通常通りに仕事をしているだけでは収益は生まれないのである。収益とは、多くのビジネス論理を理解し、自己否定を繰り返し、あくなき収益の追求を行った者のみが手に入れられるものであると思う。
ある程度の会社に勤めていて感じるのが、社員の収益に対する執念が乏しくなってくるという点ある。社員は企業は小さいうちは顧客を向くが、拡大と共に会社の内側へと向く。すなわち、同期・上司・部署しか見ないようになるということである。そして次第に収益の決定権を持つ顧客が遠くて見えなくなり・見なくな
る。
これぞ大企業病の最たる症状と言えるである。
収益を得るために顧客を向くという正しい考え方を共有し、大企業病を打破することこそが会社を成長へと向ける駆動力であり、大事にしなければならないことであると思う。
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