上司を相手に自分の価値を高める技術
ヤクザ式ビジネスの「かけひき」で絶対に負けない技術
無理難題は断らず、引き受けると同時にいなす p.142
昨日は、部下を動かす方法。次は無理難題を言ってくる上司を相手にする方法。
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向谷匡史氏(ヤクザ式ビジネスの「かけひき」で絶対に負けない技術)曰く、
やくざの世界で理不尽な命令はつき物。
「人を殺せ」
と言われても、返事は「はい」で、「いいえ」はない。だが、ビジネスマンはそうではない。ここで一つの例を紹介する。
とある企業での一幕、
部長: ○○君、うちの専務が愛人問題でやくざに脅かされているんだ。何とかするいい方法はないかね。
(ここで、警察に届けたほうがいいですなんていえば、君のお株は急降下。そこで・・)
自分: 承知しました。まとまった金が必要になります。
部長: やむを得んだろう。金は専務のほうで用意していただく。
自分: 承知しました。解決には全力を尽くします。ヤクザとトラブルになって、もし私の身に万が一のことがあれば、残った妻子をよろしくお願いします。
(部長は、”万が一”ということばで事の重大さを認識する)
部長: わかった。しかし、ちょっと待ってくれ。もっとほかに解決法はないか、専務ともう一度話しをしてみる。結局、顧問弁護士との相談で内々でヤクザと話がつき一件落着となる。そして、部長の脳裏には”あいつは骨がある”という言葉が残る。
会社でも無理難題が横行している。しかし、人柄の良さだけで仕事を請ける人が多い。にもかかわらず、上司の評価は上がらないことも多い。これは上司が事の重大さを認識していないことから起こる事態なのである。
”分かりました”のあとに、”ただし、・・・”と上司がヤバいと感じる条件をいくつか提示すれば、たちまち気持ちはぐらりと代わるのである。
そして、後に残るのは”あいつは使える”というプラスの評価。
実際に会社でふざけた上司がいた場合は、少しお灸を据える意味も込めて肝を冷やしてあげましょう。
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” 部下を思いのままに操作する術”もご覧ください。