部下を思いのままに操作する術
ヤクザ式ビジネスの「かけひき」で絶対に負けない技術
失敗した部下へかける言葉 p.92
大きな事を成したいと思うと、必ず出てくる障害が部下をいかに持ち・動かすかということ。今日はそれを紹介する。
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向谷匡史氏(ヤクザ式ビジネスの「かけひき」で絶対に負けない技術)曰く、
失敗した部下にかける言葉は一言、「それでどうする?」
とある新人自動車営業マンが契約の最終段階でお客を怒らせ契約を保留にしてしまった。そのときの上司と新人君の会話を紹介する。
新: 僕は悪くないですよ。
だって、査定額は、このくらいになるかもしれません、と言っただけで、確約したわけではないですから。
上: なるほど、それで?
新: ですから、お客さんの完全な勘違いなんです。約束が違うだなんて、こっちが言いたいですよ。
上: なるほど、それで?
新: ですから・・・
ですから?
そのう・・・
人間は自分がミスをした時、そのミスをカバーしようと言い訳をしようとする。しかし、ミスを許してしまう方法もあるが、時にはお灸を据えるように自分のミスを認めさせ新たな学習をさせなければいけない段階もある。
これは部下の人心掌握の方法の一つである。
相手の非を認めさせ、一度反省の意を持たせることは大事である。反省の意を持ったものは、必ず誤る。これは上下関係をはっきりとさせる意味で重要な事柄である。
更にハイレベルな心理学的分析を付け加えるなら、今段階で部下が一度上司に謝ることで上司は部下を許すという形で恩を売る。これは次の段階では部下は一度は上司に従わなければならないという義理が発生するのである。
このようなテクニックを駆使しつつ、部下の人心を掌握することはビジネス構築・遂行上必要不可欠である。
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” 相手をその気にさせる”同調行動”とは?”もご覧ください。