人生の損益計算書

ワン・ミニッツ・ミリオネア――お金持ちになれる1分間の魔法
ワン・ミニッツ・ミリオネア――お金持ちになれる1分間の魔法

伝統的バランスシートからは、きわめて重要な項目が数多く除外されている。ほんとうは、それら”目に見えない資産”こそが、われわれの富の真の源泉なのだ。p.73

バランスシートと並び、会社の決算書で重要視されるのが、損益計算書です。先日、話をし、”自分は自分の経営者である”ことを基にした場合、自分のBS・P/Lが必然的に存在することになります。

多くのサラリーマンはその事実を理解せずに、生活を営んでいます。

ここでひとつ考えてみましょう。

普通、会社の給料は自分の売上と捉えることができます。最近、ここから重要な経費が差し引かれていると感じています。その経費とは、会社を通じて自分が得ているノウハウです。会社に通うことで自分はノウハウを得ており、会社で得たノウハウは会社を辞めても、使うことができます。つまり、ノウハウを得るために、自分は教育費を会社に払っているという考え方をしてみてはどうかと思うのです。

つまり、新たな人生の損益計算書は以下のようになっています。


自分が実際に欲しいと思っている給料(自分の理想売上高)
会社からノウハウを得るために払っている仮想経費(仮想教育費用)
実際に会社から得ている給料(自分の実質売上高)

上記のように仮定しましょう。そして、次の式を立ててみましょう。

自分の理想売上高 − 実質売上高

これは既に話した仮想経費となります。この仮想経費と自分の仮想教育費用限度額(自分が会社から得ているノウハウに対する教育費用)を比較し、以下の答えを導き出せるのではないでしょうか。
仮想経費 < 仮想教育費用限度額 ・・・①
仮想経費 > 仮想教育費用限度額 ・・・②

①の場合
仕事をすることによって得ているノウハウのほうが払っている仮想経費よりも高いとした場合、会社の仕事に満足していることを意味しています。

②の場合
仕事によって得ているノウハウが少ないと感じていることになります。これは仕事に満足していないことになります。会社の中の部署を移動するか、転職したほうがよろしいのではないでしょうか?