質問は目的意識によって作られる②
非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣
質問は目的意識によって作られる p.69
あなたは質問する力を持っていますか?(続き)
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神田昌典氏曰く、
”質問は目的意識によって作られる。
すると、人生のスピードアップは、どんな目的意識を持っているか、つまりミッションを持つことによって可能になる。ミッションを持つことにより、アンテナが張られ、必要な情報を全て拾ってくる。
<中略>
脳がこれだけ凄い能力を持っているにもかかわらず、学校教育では、フロッピーディスク数枚に入ってしまう程度の知識を覚えることが重要視される。
”
さあ、続きをしましょう!
とある二人の会話。
A: 俺さ、最近この仕事に飽きてきたんだよね。
B: じゃ、これからどうするの?部署移動願いでも人事に出す?
A: そうだね、今の部署だとあんまり新しいことも無いしね。移動願いでも出そうかな。
B: そうか、じゃ次はどこにするの?
A: ・・・ どうしようかな・・・・ まだ決めてないんだよね・・・
B: ・・・・・・・
これはなにを間違えていたのでしょう?
Aさん自身の問題もありますし、Bさんの勇気付け方にも問題がありますね。
今回は自分がBさんであった場合を想定してみましょう。
Aさんは大分自分の部署にやる気をなくしてしまっているようです。そのマンネリ化状態から脱出するための答えを自分では見つけ出すことが出来ないのです。一言ここで、”お前は自分で答えを見つけ出そうとする鍛錬を怠っている。もっと悩んだら、自分の中で質問を作って自分で答えを見つけ出せ”と言って切って捨てることも出来ます。
しかし、それでは一人の人間を今後敵に回すことになってしまいます。ではどうすればよいのでしょう?
一つの方法としては、まずAさんが自分で答えを見つけ出すのを手伝う前にAさんが前向きな発言を出来るような環境を作ってあげることに注力してあげましょう。前向きな発言が出るようになれば、もう少し冷静な目で自分の置かれた立場を分析できるようになるためです。
ここまでを踏まえて次に出す言葉として以下のはいかがでしょう。
”
そうか、わかるよその気持ち。
ところで会社に同じような悩みを持っている友達とかはいない?”
この言葉には、まず相手の気持ちを理解しているよという”共感”を相手に覚えてもらうためにあります。これによって相手は自分に対して更に打ち解けて話をしてくれるようになります。相手と共同で話の流れを作り出せるようにした後、次の質問で相手に”Yes”と言わせるようにします。これは相手との話の障壁を低くする意味を持っていると共に、更に前向きに発言をしてもらうための試金石としての質問になります。
大方の場合、この質問は”Yes”と答えた後に、他の会社の同僚と分かち合った”共感”の気持ちと、会社の問題点の2点が浮き上がってくることでしょう。会社の同僚と”共感”していることを自分で認めさせることで、自分の居場所は会社にあるということをこれで認識させることに成功しました。同僚との”共感”は結果的に、前向きな力として作用します。当初の第1歩目を一つの質問で達成した後に、次の彼の会社に対する問題点を浮かび上がらせることも出来ました。
そこからは、問題点の更なる明確化と対策の思索を起こすような質問を投げかければ良いのです。
”質問する力”を、あなたもたった一日で向上させることが出来そうですか?
もう一度言っておきましょう、あなたは”質問をする力”を向上させる気持ちを持っていますか?
” 質問は目的意識によって作られる”もご覧ください。