ROEは高いほうがいいのか


図解 持株会社とグループ経営


図解 持株会社とグループ経営
ROEは高いほうがいいのか p.96



 ROEを分解する。
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 小河光生氏曰く、


ROEによる業績評価の具体的方法に関して簡単に触れておきたい。我々は、コンサルティングの現場で、「ROEは高いほどいいんですか?」という質問を受けることが多い。
 答えは「NO」である。確かに売買高利益率や経常利益率は高いほど収益性が高いと言える。しかし、ROEの見方は単純にそうはいえない難しさがある。この点を理解するにはROEを3つの要素に分解して考える必要がある。”


 ここで、上記した「ROEの分解」を紹介する。ROEは以下の3つの要素に分解される。


 ROE    = 売買高利益率 X 総資産回転率 X ファイナンシャルレバレッジ


 当期利益 = 当期利益   X 売上高    X 総資本
 --------   ---------    -------     -------
 株主資本    売上高     総資本     株主資本


 売買高利益率、総資産回転率は高いほど良いが、ファイナンシャルレバレッジは高いほど財務的危険度が高いと言うことである。ファイナンシャルレバレッジが高いと言うことは、自己資本が薄いということを意味するからである。


 逆に株主資本の増強により、自己資本を厚くするとROEは必然的に下がるという反比例の状態になるのである。


 この中で、特に最初の”売買高利益率 X 総資産回転率”はROAを意味する式である


 こうして分析すると、会計資料も読みやすくなってくるのではないでしょうか?


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