人の立場に身を置く
人を動かす 新装版
人の立場に身を置く
p.36
デール・カーネギー氏曰く、
”人の行動は、心のなかの欲求から生まれる・・・だから、人を動かす最善の法は、まず、相手の心のなかに強い欲求をおこさせることである。商売においても、家庭、学校においても、あるいは、政治においても、人を動かそうとするものは、このことをよく覚えて置く必要がある。これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、一人の支持者を得ることにも失敗する。
人を動かすには、まず相手が何を欲しているのかを見抜くことにある。
最近良く思うことは、多くの人間は自分の欲しているものは分かっているにもかかわらず、相手が欲しているものは全く分からないということ。私自身も相手が欲しいと思っているものは100%は絶対に分かりません。しかし、分かろうとする姿勢は重要です。
世の中の一人に対してでも、その人が欲しいと思っているものを与えることが出来れば上出来ではないでしょうか。一人に対してそれが出来れば、後は他の人に対して同じことを繰り返すだけのことです。難しい数式を解くよりは簡単なはずなのに、出来ない。でも、出来るようになれば人付き合いは格段に改善されます。相手の自分に対する姿勢は良くなり、すべての人間関係は良好なものになります。
映画で”ペイフォワード”というものがありました。この映画はこの心理を非常に細やかに描写した優れたものだと思います。映画で訴えたかったのは、まさしく本日の題材である”人の立場に身を置き、先に相手が欲するものを与えよ。さらば与えられん”です。是非、明日から実行してください、きっと心和む人間関係がすぐに構築できることでしょう。
”小売業は資金ショートの危険性が少ない業種 ”もご覧ください。
