NLP技法 ポジションチェンジ


心の動きが手にとるようにわかるNLP理論 (アスカビジネス)
心の動きが手にとるようにわかるNLP理論 (アスカビジネス)
チームワークを強くする ポジションチェンジの応用 p.138

 NLPを使ってチームワークを強くする。

 人間が2人以上集まれば、必ず馬が合わない組み合わせが生まれてくるものです。しかし、なにかの目標に向かう場合その組み合わせでもチームとしては目標に向かわざるを得ません。そこで、お互いを理解する方法として用いられるのが、ポジションチェンジです。

 ポジションチェンジとは、自分のポジション、相手のポジションさらには第3者のポジションを入れ替えることを指します。どんな人間であれ発言する場合、その発言の裏には必ず何かの経験や思いが存在します。馬が合っている場合はいいのですが、馬が合わない場合のほとんどは相手が理解できないために馬が合わない場合が多いです。

 そこで、ポジションチェンジの技法が出てきます。馬が合わない人と遭遇した場合、ポジションチェンジを行い相手の立場に立って相手の視点からものを見ることを試してみましょう。もしかしたら、自分の認識が間違っているかもしれませんし、もしかしたら単に相手の認識不足かもしれません。さらに第3者の立場から自分と相手が見れるようになれば、尚良いです。

 大事なのは、”相手が自分に何が出来るか?”ではなく、”自分が相手に対してなにを出来るのか”を認識することです。自分の責任を認識することが出来れば、自ずと相手と自分との責任分解点ははっきりしてきます

 責任分解点がはっきりすれば、相手への嫌悪感は次第に薄れてくることでしょう。そうすれば、相手の自分に対する対応も代わってくるものです。そして、ラポール(信頼関係)が築かれていきます。