会社の価値・・・


自動的に大金持ちになる方法-オートマチック・ミリオネア-
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「問題は、いくら稼ぐかではなく・・・いくら使うかなのです!」 p.32

 今日は会社の価値について面白い考え方をされていた、山本ゆうごさんをご紹介します。山本さん曰く、


日経4/5朝刊17面、一目均衡「ライブドアと大衆資本主義」(末村篤)より。

ライブドアの投機的な経営について、

発行体としてのどん欲な利益の追求は常軌を逸して見えるが、株主利を省みない行動は特異な株主を前提にしてはじめて成り立つ。(中略、一株300円台で買えるというところ)一年で株主が9回入れ替わった計算になる売買代金回転率の高さは、時価総額が2000億円規模の銘柄で突出している。
本来、株主資本主義の正しさというのは、株主がもっとも「企業の継続的な繁栄」を期待するからでしょう。ところがライブドアの株主の大半は投機目的。投機目的の株主がオーナーだから、その企業も投機的な経営になってしまう。ステークホルダー全員が投機的だと、とどまるところを知らない状態で突っ走ってしまう。

 納得させられる記事ですね。 
 企業体の第一義的な目的は企業価値の最大化と株主の還元ですが、これはあくまでも継続的な繁栄を前提においた時成り立つ目的。
 9回も株主が入れ替わっている売買代金回転率は、ライブドア企業価値が投機目的用の価値しか持たないことを意味しているのでしょうね。逆を言うと長期保有ライブドアを持っていても意味が無いということなのではないでしょうか
 結局株主はライブドアの継続的な繁栄よりも、花火としての投機的役割を期待して売買が繰り返されているのでしょうね

 考えてみればそうですよね、MSCBを発行し敵対的TOBを仕掛け、少なくとも既存株主の気持ちなんてあったものでもないですね。

 つらつらと書いていたら、読んだ本を紹介できませんでしたね・・・