相手が何を仮定しているか理解する


金持ち父さんの予言
金持ち父さんの予言
 プロの交渉人は、どんな交渉においても一番重要なキーワードの一つが「仮定する、思い込む(ass-u-me)」という言葉であることを知っている。p.98

 特許をたくさん持ち、最も偉大な業績を残したアメリカ国民の一人であるばっくみんすたー・フラー曰く、”自分がすでに仮定していても、そのことを知らないでいるとその過程に疑問を持つことが出来ない

 ”物事に対し仮定してしまい、当然と決め付けてしまうことにより、かなりの痛手を被る人がたくさんいる。無意識のうちに立てる仮定は大きな損をさせる”とキヨサキ氏。7つの習慣-成功には原則があった!では相手を理解することが大事と以前述べましたが、ここに更に付け加えられるのが”仮定”と言うことでしょう。

 人と話をするとき、やはり仮定が大きな部分を占めているのは紛れも無い事実だと思います。彼は私のことを嫌っていない、彼女は僕のことを好きかもしれない、相手は私のことを理解してくれようとしていない。人とのコミュニケーションにおいて、相手が何を中心に持って話をし、何を欲しがっているのかの仮定を理解してから話をしなければいけないようです。ビジネスの世界でも同様で、雨が降ったから客足が途絶えた、交渉相手がこちらを向かないから私の話には興味がないのではなどと、人は仮定してから相手とのコミュニケーションを図ろうとします。この仮定こそが重要であり、逆に間違いを引き起こす原因なのかもしれません

 人によってはひどいことをやっても、許してしまう人がいます。逆になにをしても嫌われてしまう人もいます。結局、相手に自分をどのようにして仮定してもらえるかというのはポイントなのかもしれません。それこそが、以前述べた信用残高の話にもつながっていくのかもしれません。

 この本ではそこまでは触れていませんでしたが、奥底にはこのようなことも言いたかったのではないでしょうか。

 相手が何を仮定しているかを理解しようとすること・・・
 

あなたは相手が何を仮定しているかを理解しようとしていますか?